世田谷代田デンタルクリニック院長 矢部晃一郎のブログです。
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世田谷代田デンタルクリニック
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今回はお子様のお口のケガについて解説していきます。
診療をしていると一定の頻度で子供が口もしくは歯、あごをぶつけたと飛び込んでくる急患のお子様がいらっしゃいます。ほとんどが公園などで遊んでいてぶつけたというケースが多いです。その場合のケガの状態について解説します。
あごをぶつけた場合は、あごの骨折や歯のダメージをレントゲンなどで調べます。もしあごが骨折していた場合は、整復や固定が必要になる可能性があります。また、あごをぶつけたからといって歯は関係ないかというとそうではありません。歯にも当然なんらかのダメージがある場合があります。レントゲンを撮って歯にヒビが入っていたり、折れていたりする場合は処置が必要になります。また、もちろん傷口の消毒や投薬が必要になるケースもあります。
この前歯をぶつけるケースが非常に多いです。お子様はまだ反射が鈍い部分があるため、たおれたときに反射的に手で支えることが難しいため、歯をぶつけやすいです。そして、上の前歯が一番ぶつけやすい場所になります。ぶつけた場合の強さにもよりますが、歯が脱臼(完全に抜け落ちていはいないが、元の位置から動いてしまうこと)したり、完全に抜け落ちたり、残っているが強い力による捻挫や炎症がおこったりすることがあります。また、歯のまわりの歯茎にも傷ができることが多いためかなりの出血がおこります。
ただ、どちらにしても一度歯医者さんに行って調べてもらうことが大切です。あごを打ったからといって歯医者さんに行かないと後から歯に症状が出てくることがありますので、注意してください。また、歯が折れた場合は歯を抜く処置が必要になる場合があります。
また、ぶつけた歯が折れたり割れたりしていなくても後日歯の神経が死んでしまう場合があります。その場合は少しずつ歯の色が黒く変色してくることでわかります。ぶつけたことで歯の神経にダメージが起こってしまうのです。
もし、歯が完全に抜け落ちてしまった場合は、その歯を牛乳につけてもってきてもらうか、きれいな状態であればお口の中に含んで持ってきていただけるとそれを元に戻すことができる可能性があります。とにかく乾燥させないようにしてください。乾燥させてしまうと歯の根っこの表面にある歯根膜の細胞が死んでしまい元に戻せなくなってしまいます。ぜひ知っておいていただければと思います。
お子様のケガはどんなに気をつけて見ていても起こってしまいます。そのため、その後の対応をしっかり意識しておくことが大切かと思います。それでは今回はこの辺で失礼します。
今回はかなりつっこんだ内容をお話しようと思います。
まずみなさんはどのようなところで歯医者さんの良し悪しを決めていますでしょうか?患者さん視点と歯医者さん視点では評価の点が違うかと思います。患者さんが良いと評価した部分が歯医者さんから見るとまったく逆の評価となる場合は多々あります。そのあたりを皆さんにお伝えできればと思います。
よく金属の詰め物を入れて一度も取れないのであの歯医者さんは上手だという意見を聞きますが、実はそうとは限りません。金属の詰め物が大きければ大きいほど取れにくい詰め物になります。ということは、歯をたくさん削れば削るほど取れにくい詰め物が作れるということになります。本当に患者さん想いの歯医者さんであれば、できるだけ歯を削らないようにするために必要最小限でとどめようとするため金属の詰め物は小さくなり取れやすくなる場合があります。そのため、詰め物が取れるようであればもう少し大きく詰め物を変えるという方が無駄に歯を削らないという意味では正しいとも言えるかと思います。
あそこの歯医者さんは治療が早く治療期間も短いのでとても良い歯医者さんだよ。という意見を聞いたことがあります。それは本当にそうなのでしょうか?歯の根っこの治療というものがありますが、この治療はとても時間と期間がかかります。そうしないと病気が再発するリスクが高いからです。そうなると、できるだけ消毒回数を増やして徹底的に細菌を殺菌したほうが当然予後は良くなります。そのためにはどうしても期間がかかってしまいます。この根っこの治療自体は診療点数はとても低いため、収益的にはあまりよくありません。そのため、早く終わらせたほうが経営的にはよいということになります。長く治療することは患者さんのためにはなるのですが医院的には逆ということなのです。よって、長く治療してくれる歯医者さんは経営的な面よりも患者さんのための治療を大切にしているということになります。
また、虫歯の治療などが終わって診療終了というのは本当は良くありません。重要なのは、その後に定期的に検診をおこなって虫歯や歯周病にならないように管理するところまでが歯医者さんの本当の役目かと思います。そうしないと、患者さんの歯磨きや意識が変わらないとまた同じように虫歯ができたり、歯周病になったりしてしまい、治療が必要になってしまうからです。
今は予防歯科の重要性が注目されていますので、この定期検診に力を入れることが重要と言われています。
あそこの歯医者さんはいつも混んでいるので治療が上手。というのもよく聞きます。これもまた本当にそうなのでしょうか?
混んでいる歯医者さんは一人あたりの治療時間が15分しかないなど短い傾向があります。また、予約を詰め込みすぎた結果、同時に2人の診療を行ったりするため、治療の精度が落ちてしまう可能性があります。本当にしっかりと治療をするためには、一人の歯医者さんが一人の患者さんを診て、さらに最低でも一回30分くらいの治療が必要だと私は考えています。そうしなければ、どうしても治療が雑になってしまったり、よい治療ができなかったりすることが出てきてしまいます。
もちろん時間が短くてもよい治療ができる先生はいるかと思いますが、一般的にはやはり時間はしっかりあった方がよい治療ができると思います。このように混んでいる歯医者さんがよい治療をしているというのは正直わからないのです。
まとめとして、歯医者さんの良し悪しは決して周りの人の評価ではわからないと思います。一度その歯医者さんに行ってみてそこの担当の先生と話をし、治療を受けてみてご自身で評価することが大切かと思います。その際に今回ここに書いた記事を参考していただけるとより正しい判断ができるのではないかと思います。
それでは今回はこのへんで失礼いたします。今後ももっと歯医者視点からみなさまに情報を提供していきますのでよろしくおねがいします。
こんにちは。今回は、口を開けると耳の前あたりがカクンッとなる方について解説していきたいと思います。
みなさんは口を開けた時や閉めたときにカクンッと音がなることがありますか?実はこれは顎関節症という病気の前段階の可能性があります。
顎関節症というのは、様々な種類に分けられるのですが、簡単にいうと顎関節の軟骨部分が滑りが悪くなることでスムーズに戻らず音を立てて戻るような状態になっているものです。また、筋肉が伸び切ってしまってスムーズに顎関節が動かない状態のものもあります。
このように顎関節がスムーズに動かなくなってしまっているという状態です。
ではなぜそうようなことになってしまうのでしょうか?
顎関節症になる原因は様々あります。たとえば、歯ぎしりや食いしばりの癖があることによって顎関節に負担がかかりつづけることによって起こる場合、口を大きく開けすぎることによって筋肉が伸び切ってしまって起こる場合、もともと顎関節に左右差があり起こる場合、かみ合わせが悪いことにより顎に負担がかかり起こる場合などさまざまです。ただ、やはりあごへの負担は顎関節症の大きな原因の一つです。
楽器をやっている人が継続的に顎に負担がかかることによって起こることもあります。また、頬杖をつく癖がある人が起こることもあります。
このように原因は日常生活の中に隠れていることが多いです。そのため、診断の際は、問診がとても重要になります。顎関節症になる原因を見つけ出して取り除かないとなかなか良い治療ができません。
この顎関節症は、はじめは口を開けたり閉じたりするときに音がなることから始まることが多いです。音はカクンッという場合やジャリジャリという場合など様々です。その症状が進行すると今度は口を開けるとあごが痛いという症状になります。また、口を大きく開けた際にあごがロックしてしまい閉じれなくなってしまう場合もあります。
このような症状になってきた場合は、治療が必要になります。
まずはじめの治療は、顎関節治療用のマウスピースを作ります。特に歯ぎしりや食いしばりであごに負担がかかっている場合は、有効的です。また、口が開けにくい症状がある場合は、硬いものや大きなものの食事は控えてもらいます。また、筋訓練というものを行います。これは、固くなった筋肉をストレッチして伸ばすことにより口を大きく開けられるようにするトレーニングです。このような治療をやっても改善が見られない場合は、外科的な処置へと以降していきます。顎関節部の中を直接洗って滑りをよくさせる処置などがあります。
このように顎関節症ははじめはカクンッという音からはじまり少しずつ口が開かないなどの症状に変わっていきます。そのため、この音がなる状態で早めに歯医者さんを受診して原因治療を行なうことが大切になってきます。勝手に治るだろうと思って放置しておくと、後で大変になる場合があります。ぜひこの記事を読んだ方であごから音がなる方は早めにかかりつけの先生にご相談してみてくださいね。それではこの辺で失礼します。
今回は、患者さんの症状で多い歯がしみる原因について詳しく解説していきます。
まず、歯がしみると感じたことはありませんか?
たぶん誰でも一度は経験したことのある症状ではないでしょうか。冷たいものを食べたり、飲んだりしたときにキーンとくるあの症状です。
歯がしみる症状の原因はいくつかあります。
虫歯ができ、大きくなってくると穴があいてきます。穴があくと歯のエナメル質が溶かされて象牙質という部分が露出してきます。この部分は、歯の神経とつながっており、熱い、冷たいなどの刺激に神経が反応します。それによって痛みやしみを感じるようになるのです。この場合は早急に虫歯の治療をする必要があります。そうすることによって歯のしみる症状はなくなります。
知覚過敏という言葉をCMなどで聞いたことがある方もいるかと思います。知覚過敏とは、歯の神経が過敏になる状態のことです。神経が過敏になることによりちょっとした刺激でも神経が反応して、しみるようになります。知覚過敏になる原因はいくつかあります。
歯磨きの力が強かったり、堅い歯ブラシでゴシゴシ歯を磨きすぎると歯が少しずつ削れてきて歯のエナメル質がなくなり、中の象牙質が露出してしまいます。それにより知覚過敏が起きます。そのため、歯磨きは適度な力で行う必要があります。また、力が強い方は歯ブラシをやわらかいものに変えたりして歯が削れないようにする必要があります。削れてしまった部分はもとには戻りませんので歯医者さんでプラスチックの詰め物をしてもらうなどの治療が必要になります。
この歯ぎしり・食いしばりによって知覚過敏になる方は非常に多いです。この歯ぎしりや食いしばりによって歯に力がかかり、歯と歯茎の境目の部分の歯が少しずつ剥がれていくことにより知覚過敏になります。
歯ぎしりは、夜寝ているときに無意識に行っていますので、自分自身で気づかないことが多いです。他の人に指摘されて気づいたり、寝ているときに歯ぎしりの大きな音で起きて気づいたり、朝起きてあごが疲れていることで気づいたりすることがあります。この歯ぎしりに対してはマウスピースを作ることにより防止することができます。マウスピースとは、寝ている間に上の歯を覆うように装着するものです。これにより歯ぎしりをしたときに歯のクッションとなり歯に負担がかからないようにできます。
食いしばりに関しては、力仕事の方やスポーツなどをしている方に多いです。力を入れる際にグッと食いしばってしまい歯に負担がかかってしまいます。そのため、これに関してもマウスピースを装着してもらうか意識的に食いしばらないように変えていくことが対策となります。
炭酸やお酢などを頻繁に摂取していると、歯が溶かされてしまいます。通常量であれば問題ありませんが、日常頻繁に摂取していると酸によって歯の表面が溶かされ知覚過敏になってしまいます。軽度であればフッ素を塗布することによって再石灰化を促して症状を回復することができます。
このように知覚過敏の原因は3つに分けられます。そのため、それぞれの原因に合わせた治療が必要になってきます。また、知覚過敏の際の症状緩和に知覚過敏用歯磨き粉があります。有名なものでいうとシュミテクトです。これは市販されているものなので、ご自身でできる手っ取り早い方法の一つです。
まとめとして、歯がしみる症状の原因は以上のようなものが考えられます。もし歯がしみてお困りの方は一度歯医者さんで原因を見つけてその原因にあった治療を行うことが大切になります。それでは、今回はこのへんで失礼します。
みなさん。こんにちは。今回はタイトルのように歯周病について詳しく解説させていただければと思います。
まずみなさんは歯周病についてどれでけ知っていますでしょうか?
成人が歯を失う理由の第1位がこの歯周病です。子供の場合は虫歯で歯を失うリスクが高いのですが、成人になると歯周病に変わります。虫歯に関しては歯磨きによってある程度抑えることができるようになります。しかし、歯周病に関しては、気づかないうちにどんどん進行してしまうことが多いです。
では、なぜ歯周病は気づかないうちに進んでしまうのでしょうか?
上の図のように歯と歯茎の間に汚れがたまることによって歯周病は起こります。歯と歯茎の間には歯周ポケットと呼ばれる隙間があります。そこに汚れがたまると歯ブラシでうまく磨けなくなりどんどん歯周病原菌が増殖してきます。そうなると歯茎が赤く腫れてきて、骨が溶かされてしまいます。骨が溶かされると歯周ポケットはさらに深くなっていきます。それによってまた歯ブラシで磨きにくくなってしまいます。この悪循環によって歯周病は進行していくのです。
そして、一番怖いのは虫歯のようになかなかはっきり目に見えないため気づかないということです。歯医者さんに行ってレントゲンを撮ったら初めて歯周病とわかることがよくあります。それぐらい歯周病は気づきにくいのです。症状が出てきたときはかなり進行してしまっていることが多く手遅れの場合もあります。一度歯周病が進行するとなかなか治りません。
レントゲンを撮って確認したり、歯周ポケットの深さを測ったりすることで早く歯周病になりそうな部分やなりはじめの部分をチェックすることができます。そうすることで、いち早く処置を行なうことができます。
そうすることで、なかなか歯ブラシでは磨けない歯周ポケットの中の汚れを機械でまとめて取ってもらうことができます。
まず大切なのは、歯ブラシです。歯ブラシは、毛先が細いものを選んでください。また、硬さはふつうを選んでください。そうすることによって歯周ポケットの中の汚れが取りやすくなります。次に、歯磨き粉です。歯磨き粉は、歯周病対策のものを選んでください。虫歯予防用の歯磨き粉を選んでしまうと殺菌作用がなくあまり効果が期待できません。そのため、歯周病に特化した歯磨き粉を選ぶようにしましょう。そして、最後にフロスです。実は、歯周病対策にフロスはかかせません。フロスは歯と歯の間の汚れを取るだけでなく歯周ポケットの汚れも取ることができます。歯と歯の間に通した後に、歯に沿って歯茎の中までお掃除します。そうすることで、歯周ポケットの汚れを取ることができます。
このように歯周病対策を意識することによって歯磨きの仕方が変わってきます。また、自分自身ではどうしても取り切れない汚れは歯医者さんにまとめて定期的に取ってもらいましょう。こうすることで歯周病予防をしっかり行なうことができます。ぜひみなさんも実践してみてください。
さて、今8020運動というものがあります。これは、80歳までに20本の歯を保ちましょう!というものです。みなさんもぜひこの目標に向けてがんばってみてください。歯を失ってしまうとうまく食事ができず体全体にまで影響が及びます。口の中から健康は始まると言っても過言ではありません。ぜひ一緒にがんばりましょう!!