口を開けるとカクンッと音がなる人は要注意。

こんにちは。今回は、口を開けると耳の前あたりがカクンッとなる方について解説していきたいと思います。

あごが痛い
顎が痛い・音がなる

みなさんは口を開けた時や閉めたときにカクンッと音がなることがありますか?実はこれは顎関節症という病気の前段階の可能性があります。

顎関節症とは?

顎関節症というのは、様々な種類に分けられるのですが、簡単にいうと顎関節の軟骨部分が滑りが悪くなることでスムーズに戻らず音を立てて戻るような状態になっているものです。また、筋肉が伸び切ってしまってスムーズに顎関節が動かない状態のものもあります。

このように顎関節がスムーズに動かなくなってしまっているという状態です。

ではなぜそうようなことになってしまうのでしょうか?

顎関節症の原因について

顎関節症になる原因は様々あります。たとえば、歯ぎしりや食いしばりの癖があることによって顎関節に負担がかかりつづけることによって起こる場合、口を大きく開けすぎることによって筋肉が伸び切ってしまって起こる場合、もともと顎関節に左右差があり起こる場合、かみ合わせが悪いことにより顎に負担がかかり起こる場合などさまざまです。ただ、やはりあごへの負担は顎関節症の大きな原因の一つです。

楽器をやっている人が継続的に顎に負担がかかることによって起こることもあります。また、頬杖をつく癖がある人が起こることもあります。

このように原因は日常生活の中に隠れていることが多いです。そのため、診断の際は、問診がとても重要になります。顎関節症になる原因を見つけ出して取り除かないとなかなか良い治療ができません。

この顎関節症は、はじめは口を開けたり閉じたりするときに音がなることから始まることが多いです。音はカクンッという場合やジャリジャリという場合など様々です。その症状が進行すると今度は口を開けるとあごが痛いという症状になります。また、口を大きく開けた際にあごがロックしてしまい閉じれなくなってしまう場合もあります。

このような症状になってきた場合は、治療が必要になります。

治療について

まずはじめの治療は、顎関節治療用のマウスピースを作ります。特に歯ぎしりや食いしばりであごに負担がかかっている場合は、有効的です。また、口が開けにくい症状がある場合は、硬いものや大きなものの食事は控えてもらいます。また、筋訓練というものを行います。これは、固くなった筋肉をストレッチして伸ばすことにより口を大きく開けられるようにするトレーニングです。このような治療をやっても改善が見られない場合は、外科的な処置へと以降していきます。顎関節部の中を直接洗って滑りをよくさせる処置などがあります。

このように顎関節症ははじめはカクンッという音からはじまり少しずつ口が開かないなどの症状に変わっていきます。そのため、この音がなる状態で早めに歯医者さんを受診して原因治療を行なうことが大切になってきます。勝手に治るだろうと思って放置しておくと、後で大変になる場合があります。ぜひこの記事を読んだ方であごから音がなる方は早めにかかりつけの先生にご相談してみてくださいね。それではこの辺で失礼します。