口を開けるとカクンッと音がなる人は要注意。

こんにちは。今回は、口を開けると耳の前あたりがカクンッとなる方について解説していきたいと思います。

あごが痛い
顎が痛い・音がなる

みなさんは口を開けた時や閉めたときにカクンッと音がなることがありますか?実はこれは顎関節症という病気の前段階の可能性があります。

顎関節症とは?

顎関節症というのは、様々な種類に分けられるのですが、簡単にいうと顎関節の軟骨部分が滑りが悪くなることでスムーズに戻らず音を立てて戻るような状態になっているものです。また、筋肉が伸び切ってしまってスムーズに顎関節が動かない状態のものもあります。

このように顎関節がスムーズに動かなくなってしまっているという状態です。

ではなぜそうようなことになってしまうのでしょうか?

顎関節症の原因について

顎関節症になる原因は様々あります。たとえば、歯ぎしりや食いしばりの癖があることによって顎関節に負担がかかりつづけることによって起こる場合、口を大きく開けすぎることによって筋肉が伸び切ってしまって起こる場合、もともと顎関節に左右差があり起こる場合、かみ合わせが悪いことにより顎に負担がかかり起こる場合などさまざまです。ただ、やはりあごへの負担は顎関節症の大きな原因の一つです。

楽器をやっている人が継続的に顎に負担がかかることによって起こることもあります。また、頬杖をつく癖がある人が起こることもあります。

このように原因は日常生活の中に隠れていることが多いです。そのため、診断の際は、問診がとても重要になります。顎関節症になる原因を見つけ出して取り除かないとなかなか良い治療ができません。

この顎関節症は、はじめは口を開けたり閉じたりするときに音がなることから始まることが多いです。音はカクンッという場合やジャリジャリという場合など様々です。その症状が進行すると今度は口を開けるとあごが痛いという症状になります。また、口を大きく開けた際にあごがロックしてしまい閉じれなくなってしまう場合もあります。

このような症状になってきた場合は、治療が必要になります。

治療について

まずはじめの治療は、顎関節治療用のマウスピースを作ります。特に歯ぎしりや食いしばりであごに負担がかかっている場合は、有効的です。また、口が開けにくい症状がある場合は、硬いものや大きなものの食事は控えてもらいます。また、筋訓練というものを行います。これは、固くなった筋肉をストレッチして伸ばすことにより口を大きく開けられるようにするトレーニングです。このような治療をやっても改善が見られない場合は、外科的な処置へと以降していきます。顎関節部の中を直接洗って滑りをよくさせる処置などがあります。

このように顎関節症ははじめはカクンッという音からはじまり少しずつ口が開かないなどの症状に変わっていきます。そのため、この音がなる状態で早めに歯医者さんを受診して原因治療を行なうことが大切になってきます。勝手に治るだろうと思って放置しておくと、後で大変になる場合があります。ぜひこの記事を読んだ方であごから音がなる方は早めにかかりつけの先生にご相談してみてくださいね。それではこの辺で失礼します。

歯がしみる方へ。

今回は、患者さんの症状で多い歯がしみる原因について詳しく解説していきます。

まず、歯がしみると感じたことはありませんか?

たぶん誰でも一度は経験したことのある症状ではないでしょうか。冷たいものを食べたり、飲んだりしたときにキーンとくるあの症状です。

歯がしみる
歯がしみる

歯がしみる症状の原因はいくつかあります。

①虫歯で歯がしみる

虫歯ができ、大きくなってくると穴があいてきます。穴があくと歯のエナメル質が溶かされて象牙質という部分が露出してきます。この部分は、歯の神経とつながっており、熱い、冷たいなどの刺激に神経が反応します。それによって痛みやしみを感じるようになるのです。この場合は早急に虫歯の治療をする必要があります。そうすることによって歯のしみる症状はなくなります。

②知覚過敏によるもの

知覚過敏という言葉をCMなどで聞いたことがある方もいるかと思います。知覚過敏とは、歯の神経が過敏になる状態のことです。神経が過敏になることによりちょっとした刺激でも神経が反応して、しみるようになります。知覚過敏になる原因はいくつかあります。

・歯磨きのよるもの

歯磨きの力が強かったり、堅い歯ブラシでゴシゴシ歯を磨きすぎると歯が少しずつ削れてきて歯のエナメル質がなくなり、中の象牙質が露出してしまいます。それにより知覚過敏が起きます。そのため、歯磨きは適度な力で行う必要があります。また、力が強い方は歯ブラシをやわらかいものに変えたりして歯が削れないようにする必要があります。削れてしまった部分はもとには戻りませんので歯医者さんでプラスチックの詰め物をしてもらうなどの治療が必要になります。

・歯ぎしり・食いしばりの癖によるもの

この歯ぎしり・食いしばりによって知覚過敏になる方は非常に多いです。この歯ぎしりや食いしばりによって歯に力がかかり、歯と歯茎の境目の部分の歯が少しずつ剥がれていくことにより知覚過敏になります。

歯ぎしりは、夜寝ているときに無意識に行っていますので、自分自身で気づかないことが多いです。他の人に指摘されて気づいたり、寝ているときに歯ぎしりの大きな音で起きて気づいたり、朝起きてあごが疲れていることで気づいたりすることがあります。この歯ぎしりに対してはマウスピースを作ることにより防止することができます。マウスピースとは、寝ている間に上の歯を覆うように装着するものです。これにより歯ぎしりをしたときに歯のクッションとなり歯に負担がかからないようにできます。

・酸で歯が溶けることによって起こるもの

食いしばりに関しては、力仕事の方やスポーツなどをしている方に多いです。力を入れる際にグッと食いしばってしまい歯に負担がかかってしまいます。そのため、これに関してもマウスピースを装着してもらうか意識的に食いしばらないように変えていくことが対策となります。

炭酸やお酢などを頻繁に摂取していると、歯が溶かされてしまいます。通常量であれば問題ありませんが、日常頻繁に摂取していると酸によって歯の表面が溶かされ知覚過敏になってしまいます。軽度であればフッ素を塗布することによって再石灰化を促して症状を回復することができます。

このように知覚過敏の原因は3つに分けられます。そのため、それぞれの原因に合わせた治療が必要になってきます。また、知覚過敏の際の症状緩和に知覚過敏用歯磨き粉があります。有名なものでいうとシュミテクトです。これは市販されているものなので、ご自身でできる手っ取り早い方法の一つです。

まとめとして、歯がしみる症状の原因は以上のようなものが考えられます。もし歯がしみてお困りの方は一度歯医者さんで原因を見つけてその原因にあった治療を行うことが大切になります。それでは、今回はこのへんで失礼します。

歯周病は知らない間に進行している。

みなさん。こんにちは。今回はタイトルのように歯周病について詳しく解説させていただければと思います。

まずみなさんは歯周病についてどれでけ知っていますでしょうか?

成人が歯を失う理由の第1位がこの歯周病です。子供の場合は虫歯で歯を失うリスクが高いのですが、成人になると歯周病に変わります。虫歯に関しては歯磨きによってある程度抑えることができるようになります。しかし、歯周病に関しては、気づかないうちにどんどん進行してしまうことが多いです。

では、なぜ歯周病は気づかないうちに進んでしまうのでしょうか?

原因は、歯の構造にあります。

歯の構造
歯の構造

上の図のように歯と歯茎の間に汚れがたまることによって歯周病は起こります。歯と歯茎の間には歯周ポケットと呼ばれる隙間があります。そこに汚れがたまると歯ブラシでうまく磨けなくなりどんどん歯周病原菌が増殖してきます。そうなると歯茎が赤く腫れてきて、骨が溶かされてしまいます。骨が溶かされると歯周ポケットはさらに深くなっていきます。それによってまた歯ブラシで磨きにくくなってしまいます。この悪循環によって歯周病は進行していくのです。

そして、一番怖いのは虫歯のようになかなかはっきり目に見えないため気づかないということです。歯医者さんに行ってレントゲンを撮ったら初めて歯周病とわかることがよくあります。それぐらい歯周病は気づきにくいのです。症状が出てきたときはかなり進行してしまっていることが多く手遅れの場合もあります。一度歯周病が進行するとなかなか治りません。

では、どうすれば歯周病を予防できるのでしょうか?

一番大切なのは、歯医者さんに定期検診に行くということです。

レントゲンを撮って確認したり、歯周ポケットの深さを測ったりすることで早く歯周病になりそうな部分やなりはじめの部分をチェックすることができます。そうすることで、いち早く処置を行なうことができます。

次に歯医者さんで定期的にクリーニングをしてもらうということです。

そうすることで、なかなか歯ブラシでは磨けない歯周ポケットの中の汚れを機械でまとめて取ってもらうことができます。

最後に毎日の歯磨きに使う道具を選ぶということです。

まず大切なのは、歯ブラシです。歯ブラシは、毛先が細いものを選んでください。また、硬さはふつうを選んでください。そうすることによって歯周ポケットの中の汚れが取りやすくなります。次に、歯磨き粉です。歯磨き粉は、歯周病対策のものを選んでください。虫歯予防用の歯磨き粉を選んでしまうと殺菌作用がなくあまり効果が期待できません。そのため、歯周病に特化した歯磨き粉を選ぶようにしましょう。そして、最後にフロスです。実は、歯周病対策にフロスはかかせません。フロスは歯と歯の間の汚れを取るだけでなく歯周ポケットの汚れも取ることができます。歯と歯の間に通した後に、歯に沿って歯茎の中までお掃除します。そうすることで、歯周ポケットの汚れを取ることができます。

このように歯周病対策を意識することによって歯磨きの仕方が変わってきます。また、自分自身ではどうしても取り切れない汚れは歯医者さんにまとめて定期的に取ってもらいましょう。こうすることで歯周病予防をしっかり行なうことができます。ぜひみなさんも実践してみてください。

さて、今8020運動というものがあります。これは、80歳までに20本の歯を保ちましょう!というものです。みなさんもぜひこの目標に向けてがんばってみてください。歯を失ってしまうとうまく食事ができず体全体にまで影響が及びます。口の中から健康は始まると言っても過言ではありません。ぜひ一緒にがんばりましょう!!

近未来の歯医者さん。

みなさん。今回はこれからの歯医者さん、つまり近未来の歯医者さんがどうなっていくかについてお話させていただければと思います。

これからの歯医者さんはどのように変化していくかみなさんは知っていますか?

どんどん医療は進化して、今までの治療のやり方がどんどん変わってきています。まずは歯の詰め物の作り方です。

これからの歯の詰め物の作り方

今までは虫歯をとって削った後にピンク色で冷たい粘土のようなもので型取りをしています。これに石膏を流して模型を作り金属の詰め物などを技工士さんに作ってもらっているのですが、これからは口腔内スキャンによって3D解析され、自動的にそれに合わせた詰め物が作られるようになります。

口腔内スキャン
口腔内スキャン

この技術はもうかなり進歩して一般的なものになってきました。今まではまだ精度が悪く実用的ではなかったのですが、精度も上がり充分治療に使えるレベルになりました。細かいニュアンスや色合いなどはまだ技工士さんの技術が必要ですが、必要十分なものは作れます。この技術はまだまだ進化し、どんな細かい部分も対応できるようになると思います。そうなれば、寝たきりの高齢者や型取りで嘔吐反射しやすい方などより多くの方に快適な治療が提供できるようになります。もちろん材料も使わないため、コストも削減できます。

実はこの技術は別の分野でも大活躍しています。それはマウスピース矯正です。

マウスピース矯正はこの口腔内スキャンが主流になってきました。歯並び全体をスキャンして、どのような歯並びでどうように治していくかを3D画像でシュミレーションすることができ、患者さんに説明するときにとてもわかりやすいです。そして、内容が決定すればボタン一つで発注し、マウスピースが作製され、届くようになっています。とても簡単にマウスピース矯正をおこなうことができます。これこそ近未来の矯正です。

次に先程お話した詰め物を自動作る機械についてお話します。

これは、先程のスキャンされた情報をもとに機械が自動的に詰め物を削り出していきます。

セレック
自動的に詰め物を作る機械

これにより今までは型取りをして模型を作り、技工士さんに詰め物を作製して送ってもらうまでで約1週間かかっていましたが、歯を削ったその日に詰め物を入れることができるようになります。治療期間も短くなり、治療を急いでいる患者さんにはとても喜ばれる治療です。ただ、機械自体がまだ高額なためすべての歯医者さんが導入するのはまだまだ先になるかと思いますが大きな進歩だと思います。

このように歯科治療もアナログからデジタルに移行してきています。3Dプリンターのような機械できたことにより歯科治療にも大きな変化が起こってきています。今後はもっとデジタル化が進み人のいらない治療にかわっていくかもしれません。今回はこのへんで失礼します。

子供の歯磨きのコツ。

今回は多くの方が興味を持っているお子様の歯磨きについて徹底解説いたします。まずは、お子様の歯磨きに重要な歯磨きグッズについて説明していきます。歯磨きグッズが揃っていないとしっかりとした歯磨きができませんので、ぜひ揃えてください。

歯ブラシ

まずは、必須アイテムの歯ブラシです。

歯ブラシ
子供用歯ブラシ

歯ブラシはいろいろなものが市販されているので選択するのに迷ってしまうと思います。まず、ポイントは硬さです。かたい、ふつう、やわらかいとあると思いますが、オススメはふつうです。かたいのは汚れは取りやすいのですが、毛先が曲がらないため歯茎の中の汚れがうまく取れません。やわらかいのは汚れ自体がなかなか取れにくいため虫歯予防には一番適していないです。ということで、ふつうが一番良いと思います。次にヘッドの大きさです。これは、市販のものであれば年齢で分けてあることが多いです。0歳~3歳用や4歳~7歳用など年齢別にヘッドの大きさが別れていますのでその年齢に合わせて選んでいただくのが良いかと思います。ヘッドが大きすぎるとお口の中にうまく歯ブラシが入らず奥の方までしっかり磨けません。逆に小さすぎると歯磨きの効率が悪く非常に時間がかかってしまいます。そのため、特に小さなお子さんの場合は集中力が切れてしまい歯ブラシに飽きて疲れてしまいます。そのため、一番適したヘッドの大きさを選んでいただくことが重要です。

歯磨き粉(歯磨きペースト)

次に歯磨き粉についてです。今は昔のように粉ではなくペースト状のため、歯磨きペーストということもありますが、一般的には今でも歯磨き粉と呼ばれています。

歯磨き粉
歯磨き粉

歯磨き粉についてもたくさん市販されていますのでどれを選んでいいか迷ってしまうかと思います。まずは、フッ素の濃度を見てください。子供の場合、虫歯になるリスクが高いため、フッ素が重要になってきます。だいたい950ppm入っていれば十分です。あとは、いろいろな味があるものをオススメします。お子様は歯磨きがあまり好きではありません。そこで、いろいろな味のある歯磨き粉を使うことによって楽しみを作りモチベーションアップすることが大切です。当院ではこのチェックアップという歯磨きを推奨しています。どの味も人気で小学生になるとレモンティーが人気です。ぜひ試してみてください。

フロス

次にフロスです。以前フロスに関してはブログで詳しく記事にしていますので、ぜひご覧になってみてください。

子供用フロス
子供用フロス

フロスは必ず子供用フロスを使ってください。大人用のフロスでは大きくてうまくお口の中で動かせません。子供用フロスは市販ではなかなか見かけませんので、歯科医院で購入してみてください。フロスに関しては、使用がお子様にははじめは難しいため、ご両親がやってあげてください。もちろんお子さんが慣れてきたら自分でもできるように練習させてみてください。

指磨き(フィンガーブラシ)

みなさん、フィンガーブラシをご存知でしょうか?下の写真のようなものです。

フィンガーブラシ
フィンガーブラシ

このフィンガーブラシは、とてもオススメです。0歳くらいのお子様でまだ歯があまり生えてない場合に使います。汚れをおとすことに優れているわけではありませんが、歯ブラシの練習にはとても良いです。小さなお子様はお口の中に物が入ってくることを嫌がります。そのため、いきなり歯ブラシを使うとすぐに歯ブラシの毛が駄目になってしまいます。また、急に動いたり暴れたりしたときに歯ブラシが喉をついてしまったりしては非常に危険です。しかし、このフィンガーブラシはゴムでできており安全です。また、手に装着して使うもののため、細かい動きがしやすいです。ゴムのため、噛まれてもお互いあまり痛くありません。このようにフィンガーブラシに慣れた後に歯ブラシに変えていくことがオススメです。

次に虫歯になりやすい場所はどこかについて解説します!

虫歯になりやすい場所は3つあります。

1.奥歯の溝

奥歯の溝
奥歯の溝

一番知られているのがこの奥歯の溝です。ここは、小さな溝に目に見えない汚れや細菌がたまって虫歯になります。歯ブラシの毛先が入りにくい場所のため虫歯になりやすくなっています。チョコレートやキャラメルなど歯に残りやすい食べ物を食べた後はしっかり磨くようにしましょう。

2.前歯の歯と歯の間

前歯の歯と歯の間
前歯の歯と歯の間

次に、前歯の歯と歯の間です。ここは、食べ物がはさまったままになりやすく虫歯になります。食事のあとにできるだけフロスを通して汚れを落とすようにしてください。見える場所のため虫歯になると治療後に見た目が悪くなってしまうことがあります。

3.奥歯の歯と歯の間

奥歯の歯と歯の間
奥歯の歯と歯の間

最後が奥歯の歯と歯の間です。ここも非常に虫歯になりやすいです。奥歯は歯の形が大きくなっていますので、前歯よりももっと食べ物がはさまりやすくなっています。そのため、歯ブラシでは汚れがとれにくくなっています。また、食べ物がはさまったままになっていると歯肉炎を起こし歯周病も進行してしまいますので、特に注意が必要です。

以上のように子供の虫歯になりやすい場所は3ヶ所あります。この部分を知っておくことによって特に意識して磨くことのより虫歯予防をおこなうことができます。この部分を集中的に磨いておけば虫歯にならないといっても過言ではありません。まとめとして、子供の虫歯予防には、適した道具と虫歯になりやすい場所の徹底したお掃除が不可欠になります。ぜひ以上のことを参考に実践してみていただければと思います。それではこのへんで失礼いたします。

ホワイトニングを知って歯を白く。

今回はホワイトニングについて解説します。もうかなり一般的になってきたホワイトニングですが、歯科医院のよって使っているメーカーや方法が違います。そのあたりも含めて詳しく解説していきたいと思います。

まずホワイトニングは歯を白くする処置ということはみなさんご存知かと思います。しかし、ホワイトニングは歯そのものの変色に対して効果を発揮します。そのため、歯の表面についている着色についてはホワイトニングではなくクリーニングで落とします。つまり、タバコのヤニやコーヒーの着色に関してはホワイトニングで白くするのではなくクリーニングで白くします。このあたりが混同されている患者さんが多くいらっしゃいます。そのため、歯に着色が多く付いている方がホワイトニングを希望して来院される方が多くいます。ホワイトニングは歯そのものの色が黄色かったり茶色かったりする場合に適用されます。

さて、まずホワイトニングには2種類あります。ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングです。これらについてまずご説明します。

ホームホワイトニングについて

ホームホワイトニング
ホームホワイトニング

まず、ホームホワイトニングは、ご自身でお家でおこなうホワイトニングです。ホームホワイトニングの利点は、ご自身で都合のよい時間帯と頻度でおこなうことができます。また、ゆっくり白くするため、希望の白さになったらストップすることができます。そのため、白くなりすぎるという失敗が起こりにくいです。そして一番の利点は、ゆっくり白くするため後戻りが遅いということです。つまり長く白さを保つことができます。費用に関してもはじめにホワイトニングトレーなどの初期費用がかかりますが、その後はホワイトニングジェルのみの費用しかかかりませんのでコストも低く抑えることができます。長く続けていきたい方はホームホワイトニングがオススメです。

オフィスホワイトニングについて

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、歯科医院でおこなうホワイトニングです。ホワイトニング剤を歯につけて専用の光照射機を使い、一気に白くします。この方法は、急ぎで歯を白くしたい方にオススメです。例えば、結婚式や人前に出ることがあるなどの急なイベントの時などにオススメです。歯を一気に薬剤で白くするため、白さを途中で選ぶことはできません。また、後戻りが起こりやすいです。

このように2種類の方法でホワイトニングを行なうことができます。また、両方おこなうデュアルホワイトニングというものもあります。これは、オフィスホワイトニングで一気に白くした後に、後戻りをホームホワイトニングで抑えるという方法です。長い間白さを保ちたい人にオススメです。

ホワイトニングのメーカーについて

ホワイトニングについては様々なメーカーが商品を出しているため、歯科医院によって採用しているホワイトニングの薬剤が違います。当院では、Tionという製品を扱っています。このTionの良さは日本のメーカーから作られているため日本人にあった濃度や特徴があります。通常ホワイトニングは知覚過敏という歯がしみる症状がでやすいのですが、それを起こしにくい薬剤になっています。濃度が濃ければそれだけ歯は白くなりますが、その分歯はダメージを受けます。そのため、効果は高く副作用は少ないものを使う必要があります。これらの条件にあっているのが、Tionだと思います。

以上のようにホワイトニングと言ってもいくつかに別れており、それを患者さんが選択することになります。上記のようなホワイトニングの特徴を知っておくと選択しやすいかと思います。ぜひホワイトニングで気になることがあればかかりつけ医に質問していただければと思います。それでは今回はこのへんで失礼いたします。

保険治療と自費治療の本当の違い。

みなさん歯医者さんで虫歯の治療などをおこなったときに自費治療の説明を受けたことがあると思います。そもそもなぜ保険治療と自費治療とに別れているのかについて解説していきます。

まず、保険治療についてご説明します!

保険治療とは、国が保険が適用できる治療として認めている治療です。これは、一般的な治療方法で一般的なもしくは最低限の材料を使用しておこなう治療という解釈になるかと思います。つまり、様々な治療がある中で最低限の治療というイメージです。もちろん保険治療がだめな治療ということではありません。ただ、実はもっと良い治療があるということです。その良い治療まですべて国が保険で賄っていては医療費の増大となってしまい、国の財政を圧迫してしまうことになります。そのため、最低限以上の治療に関しては患者さん自身で負担していただくということです。もちろん少しずつ良い治療も保険適用になってきてはいますが、まだまだ難しい状態です。

次に、自費治療についてご説明します!

自費治療とは、国が保険での治療を認めていないものです。ただ、これは治療自体に問題があるということではありません。費用負担をしないという意味です。つまり、保険治療よりももっと質の高い治療が自費治療では可能です。使っている材料に関しては、保険診療のものよりももっと良い材料を使うことができます。そのため、何年後、何十年後の結果に大きく違いが出てきます。例えば、前歯に虫歯ができて被せ物をすることになった場合は、白い被せ物を作りますが、保険治療の場合、パラジウム合金の金属にプラスチックを貼り付けた被せ物となります。プラスチックの色は透過性がなく歯の色とは程遠いものです。そのため、明らかに被せ物が入っているとわかる状態となり、審美性は悪くなります。また、プラスチックは時間とともに変色してしまうため、年月が経つとさらに色が悪くなってきてしまいます。また、パラジウム合金で作製するため、金属による精度の低下により隙間から虫歯ができるリスクもあります。しかし、自費治療であれば金を多く含む金属で精度の高い被せ物を作ることができます。また、セラミックなどのより天然の歯に近い色合いの材料を使って被せ物を作ることができます。これにより長い間審美性の高い歯を入れることができます。また、精度も高いため、虫歯にもなりにくいです。

このように保険治療と自費治療には治療結果に差が出てきます。

もちろん私達歯医者側からいうとできるだけ良い治療を行って患者さんに快適な食事を長く楽しんでもらいたいと思っていますので自費治療をオススメします。ただ、金銭的な面でむずかしい場合は、保険診療で対応します。

セラミックなどの治療が保険治療でできるようになればより日本の方々の歯はきれいなものになると思います。ただ、それは国の財政的にも難しいと言わざるを得ません。そのため、どうしても今の段階では保険治療を受ける方が多い状態です。欧米のようにすべて自費治療であればもちろんよりきれいな被せ物を選択し、虫歯にならないようにしかり管理していくことでしょう。ただ、今の日本の現状ではそれはまだ難しいかもしれません。もっともっと歯に関して興味をもち、知識を身につけてもらうことによって自費治療に対しての意識が変わってくるかと思います。

歯は臓器の一部です。心臓や脳などと同じく大切な部分です。もし心臓や脳などの臓器に病気ができて手術することになった場合、妥協した治療を選択するでしょうか?きっと最も良い治療を希望し、選択するでしょう。それと同様で歯もとても大切な部分です。食事が快適にできないと体の健康は保てません。そのため、ぜひ歯にはより良い治療を行うことをオススメいたします。もし何か疑問なことがあればぜひかかりつけの歯医者さんに質問してみてください。みなさまに本当に合った治療を紹介してもらえると思います。それでは、今回はこのへんで失礼いたします。

フロスが虫歯にならないポイント!!

みなさん。こんにちは。今回はタイトルにある通りフロスの重要性について解説していきます。

みなさんは歯磨きのときに毎日フロスを使っていますでしょうか?

実はあまり使っていない方が多いのではないでしょうか?ハブラシさえしっかりやっていれば虫歯や歯周病にならないと思っている方が非常に多いです。当院の患者さんでもずっとそう思っていたとびっくりされる方がいらっしゃいます。実はそれは大きな間違いなのです。フロスは絶対に使う必要があります。歯と歯の間には見えない小さな汚れが残ります。その汚れは、ハブラシではなかなか取れません。そのため、歯と歯の間から虫歯になることがとても多いのです。

欧米では、フロスは当たり前のように使用されています。日本のように柄のついたものではなく糸が巻かれただけのフロスを持ち歩いている人がとても多いです。欧米は、歯科治療が自費診療であり高額であることと、歯の美意識が高いため、虫歯にならないように常に意識している方が多いです。そのため、フロスの使用の意識も高くしっかりと使用しています。

当院でもフロスの重要性は常に説明していますが、なかなか浸透しない部分があります。なぜ日本人では浸透しにくいのかは賛否両論ありますが、やはりまだまだ歯科に対しての意識が低いということなのかもしれません。この部分は我々歯科医師の力不足の部分だと反省しています。

さて、先程書いたとおりフロスにはいくつも種類があるのですが、大きく分けると2つあります。柄の付いたフロスと糸だけのフロスです。どちらがご自身にあっているのでしょうか?

柄の付いたフロスについて

柄のついたフロスは、市販されているもので一番多いです。特徴としては、柄がついているため持ちやすく使いやすいという点が一番のメリットです。ただ、毎日使うものとしてはコストがかかります。また、切れるまで何度も使うため衛生的にしっかり管理しないと汚れてしまいます。汚れたフロスでお掃除しても逆に汚れを歯と歯の間につめこむだけになってしまいます。

糸だけのフロスについて

糸だけのフロスは、柄のついたものと比べる使いにくいというデメリットがあります。ただ、慣れてしまえばそこまで難しいものではありません。メリットとしては、コストがかからないという点です。そのため、毎日使うことができます。また、毎回使い捨てのため、衛生的にきれいです。また、持ち運びも簡単なため、外出中や旅行中でも使用することができます。キーホルダータイプのものもあり、バッグなどの着けておくこともできます。毎日毎食フロスを使用する欧米の方にとってはこのメリットが好まれるポイントなのだと思います。

またフロスには子供用のフロスもあります。通常のフロスだと大きいためお子様のお口の中には使いづらいです。そのため、子供用のサイズのものを使っていただくことが望ましいかと思います。子供用の場合は、柄のついたタイプとなります。糸だけのタイプですとお父様お母様が行う場合、大きな指をお子様のお口の中に入れる必要があり、嫌がります。

子供用フロス
子供用フロス2

子供用フロスは市販ではなかなか見ないため、歯科医院で購入する方がよいかと思います。ぜひ試してみてください。

フロスを通したほうが良い場所をご説明します。

①まず奥歯の歯と歯の間です。

奥歯の歯と歯の間
奥歯の歯と歯の間

この奥歯の歯と歯の間はとても重要です。この部分から虫歯になることが非常に多いです。奥歯は歯の形が大きいため汚れが残りやすくさらに、取りにくくなっています。歯と歯がぶつかる面積が大きいほど汚れは残りやすくなります、そのため、毎食後に必ずフロスを通すようにしましょう。

②前歯の歯と歯の間

前歯の歯と歯の間
前歯の歯と歯の間

この上の前歯の歯と歯の間も非常に虫歯になりやすい場所です。しかも、意外に虫歯になっても気づかないことが多くあっという間に大きくなってしまうケースがあります。また、よく見える部分のため、治療によって審美性は悪くなってしまいますので要注意です。

このようにフロスを通さないと虫歯になりやすい部分がありますので、特にこの部分に関しては意識してお掃除する必要があります。ハブラシだけの歯磨きでは、虫歯予防に限界があります。フロスは補助的な道具ではなく歯磨きに必須の道具だと知っておくことが重要かと思います。一生懸命歯磨きをしているのに虫歯ができる方はフロスを使用していないまたは足りない可能性があります。一度この部分を見直してみてはいかがでしょうか?

以上のようにフロスの重要性を今一度考え直していただければと思います。お口の中の状態が劇的に改善されるかもしれません。それでは今回はこのへんで失礼いたします。

実はすごい!進化した入れ歯。

今回は進化した現在の入れ歯について解説いたします。

みなさんは入れ歯と聞いてどんな印象がありますでしょうか?お年寄りのイメージであったり見た目が悪いイメージを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?以前の入れ歯は、みなさんのイメージ通りのものでした。

しかし、歯科医療は日進月歩です。入れ歯に関しても進化し続けています。今では、より快適で見た目の良い入れ歯が一般的に作れるようになりました。当院で扱っているノンクラスプデンチャーについて解説していきます。

ノンクラスプデンチャーについて

進化した入れ歯の名前はノンクラスプデンチャーです。みなさん聞いたことはありますでしょうか?名前の通り金属の引っ掛ける部分がない画期的な入れ歯です。

じゃあどのように装着するかというと、歯茎の色に似せたピンク色のプラスチックを歯にかけて装着する作りとなっています。プラスチックの部分は特殊な材質になっており、力がかかるとしなる性質があります。

通常の入れ歯
通常の入れ歯
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャー

上の図のように同じ歯2本分の入れ歯でも大きさがまったく違うのがわかるかと思います。大きさが小さくなるとお口の中の違和感が違います。できるだけ小さい方がより快適に使えることになります。

さらに金属を使わなければ重さも軽くなります。持ってみるとわかるのですが、ノンクラスプデンチャーは本当に軽いです。お口の中に装着した際に重いものだと疲れてしまいますが、軽ければ長時間着けていても気になりません。また、金属がなければ当然見た目が良くなります。歯茎の色にあわせてピンク色になっていますのでさらに審美性が良くなっています。

ただし、欠点もあります。

金属を使っていない分、強度が落ちてしまいます。そのため、間違って踏んでしまったりすると壊れてしまう可能性があります。落としたくらいでは大丈夫です。また、金属を使っていないため、もし歯茎が痩せてしまったりしてゆるくなった場合は調整が難しいため、大きく変わった場合は作り変える必要があります。あとは、保険適用ではないので費用が多くかかります。

このように利点と欠点はありますが、やはり患者さんには人気で、もともと入っていた金属の入れ歯をノンクラスプデンチャーに変える方が増えてきています。さらに、複数入れ歯が入っている方は、一つ変えると他の入れ歯もノンクラスプデンチャーに変えるという方も多いです。入れ歯を入れた状態の写真も見てみてください。

通常の入れ歯の入れた状態
通常の入れ歯を入れた状態

ノンクラスプデンチャーを入れた状態
ノンクラスプデンチャーを入れた状態

いかがでしょうか?やはり見た目や大きさの面で人気であることがわかるかと思います。

実は、このノンクラスプデンチャーは進化したもうひとつの入れ歯があります。それは、スーパーナチュラルデンチャーといい、見えない部分にのみ金属を使うというハイブリッドな入れ歯があります。これにより欠点であった強度を強化することでできました。つまり弱点の少ない自然な入れ歯ができたのです。

費用はもう少しかかりますが、より良い入れ歯をお探しの患者さんはぜひ検討してみていただければと思います。

このように入れ歯は大きく進化しています。今までは歯を抜いた後はインプラントの治療が一番快適な治療と考えられてきました。しかし、入れ歯の進化により患者さんにとっては、必ずしもインプラントが最良な治療とは言えなくなってきたのです。高齢の患者さんにとっては、インプラントの手術は体に大きな負担となることがあります。そのような患者さんにぜひオススメしたい入れ歯です。

また、入れ歯はまだまだ進化しています。今後もしかしたら、インプラントよりも快適な入れ歯が開発されるかもしれません。

その時はぜひまたご紹介させていただければと思います。

それでは今回はこのへんで失礼いたします。

インプラント治療をしっかり理解している人は少ない?Few people have a good understanding of implant treatment?

今回はインプラント治療に関して詳しく解説していきたいと思います。

This time I would like to explain in detail about implant treatment.

インプラントに関しては、新聞やテレビなどでかなり有名になり、多くの方が聞いたことがあるかと思います。しかし、当院の患者さんから内容を尋ねてみると実はよく理解していなかったり、間違った情報を鵜呑みにしてしまっていたりすることが多々あります。インプラント=差し歯と思っている方もいました。そこで、今回インプラントに関して、良いところも悪いところも含めて詳しく解説していきたいと思います。

With regard to implants, it has become quite famous in newspapers and television, and many people have heard about it. However, when we ask questions from patients in our dental clinic, we often don’t understand well, or often misunderstand the wrong information. Some people thought that implants = dentures. Therefore, I would like to explain in detail about the implants, including the pros and cons.

まず、インプラントの構造について解説していきます!

右の図でご説明いたします。まず、インプラントは3つの部分に分かれています。I will explain it on the right. First, the implant is divided into three parts.

①フィクスチャー(インプラント本体)Fixture (implant body)

②アバットメント(インプラントの土台)Abutment (implant base)

③上部構造(インプラントの被せ物)Superstructure (implant covering)

①フィクスチャーについて About the fixture

フィクスチャーとはインプラント本体の部分を言います。つまり、これがインプラントです。上に見えている被せ物ではなく、骨の中に入っているのが本体なのです。これが意外に知られていないです。そのため、一番重要な部分は骨の中に隠れています。フィクスチャーは、手術で骨に穴をあけて中に埋め込みます。このフィクスチャーは約3ヶ月~6ヶ月程度で骨とくっつきます。そうなったら上に被せ物を作っていく形になります。このフィクスチャーがうまく骨とくっつかないと手術がうまくいかなかったこととなります。

The fixture is the part of the implant body. In other words, this is an implant. The main body is in the bone, not the cover that is visible above. This is unexpectedly unknown. Therefore, the most important part is hidden in the bone. Fixtures are surgically punctured and embedded in bones. This fixture will stick to the bone in about 3-6 months. Then it will be in the form of making a top cover. If this fixture does not stick to the bone, the surgery will not work.

②アバットメントについて About abutment

アバットメントは、インプラント体に立てる土台のことです。土台がないと被せ物を入れられません。この土台がインプラント体と被せ物の連結部となります。この土台は形や材質が様々あります。一番適切なものを選択し、セットします。

An abutment is the foundation that stands on the implant body. If there is no foundation, you can’t put a cover. This foundation is the connection between the implant body and the covering. This foundation has a variety of shapes and materials. Select and set the most appropriate one.

③上部構造について About superstructure

上部構造は、インプラントの被せ物になります。ここの部分が一番お口の中で見える部分となり、これをインプラントと勘違いしている人が多いです。この部分はあくまで被せ物の部分なので、もし割れたり破損したとしても交換することができます。上部構造も形や材質が様々なため、最も適したものを選択し、セットすることとなります。

The superstructure is the covering of the implant. This is the most visible part of the mouth, and many people mistake this as an implant. This part is only a part of the cover, so it can be replaced if it breaks or breaks. Since the superstructure also has various shapes and materials, the most suitable one will be selected and set.

インプラントの利点について About the benefits of implants

インプラントの利点は様々ありますが、特に重要な利点をいくつか挙げておきます。There are various benefits of implants, but here are some of the most important benefits.

①他の歯に影響しないで独立して歯を作ることができる Can make teeth independently without affecting other teeth

②ご自身の歯と同じようにしっかりと食事ができる You can eat as well as your own teeth

③見た目が天然の歯と同じように自然 Looks like natural teeth

という利点が特に素晴らしい部分かと思います。

I think that the advantage is a particularly wonderful part.

インプラントの欠点について About the drawbacks of implants

インプラント治療にも欠点があります。Implant treatment also has drawbacks.

①メンテナンスをしっかり行わないと天然の歯よりも歯周病になりやすい Without proper maintenance, it is more likely to have periodontal disease than natural teeth

②手術でうまくいかない場合がある Surgery may not work.

③骨が少ない方や痩せている方にはインプラント治療ができない場合がある Implant treatment may not be possible for those with few bones or those who are thin

④自費治療のため、費用がかかる Expenses for self-paying treatment

インプラント治療のまとめ Summary of implant treatment

このようにインプラントには利点と欠点があります。また、骨の厚みや密度によってはどうしてもできない場合があります。そのため、もし骨がしっかり残っている方にとってはとてもオススメな治療方法となります。インプラントはメンテンナンスが非常に重要となります。そのため、歯医者さんに定期的にメンテナンスに行くことが前提となりますので、しっかりと定期検診に行く習慣をつけておくことが重要です。他にも入れ歯やブリッジ(隣の歯を削って被せ物をつなげ橋渡しを作る治療)などと比べると他の歯に影響を与えず快適に食事ができる治療法です。

Thus, there are advantages and disadvantages to implants. Also, depending on the bone thickness and density, it may not be possible. Therefore, it is a very recommended treatment method for those who have solid bones. Implant maintenance is very important. For this reason, it is essential that dentists go to regular maintenance, so it is important to have a habit of going to regular checkups. Compared to dentures and bridges (a treatment that sharpns the adjacent teeth and connects the coverings to create a bridge), this is a treatment that allows you to eat comfortably without affecting other teeth.

最新のインプラント治療について About the latest implant treatment

インプラント治療は日進月歩で進化しています。以前、新聞や雑誌、テレビで話題になっていたインプラント手術による失敗症例も今ではより確実・安全に行えるようになってきました。特に当院でも行っているCT画像を3D画像により解析してインプラント治療を行う方法がより広まってきています。これにより先に骨の形や神経・血管の位置を確認してインプラント手術の計画を立てることができるため、手術により事故が飛躍的に減少しました。

Implant treatment is constantly evolving. In the past, failed cases due to implant surgery, which had been a hot topic in newspapers, magazines, and television, can now be performed more reliably and safely. In particular, methods for implant treatment by analyzing 3D images of CT images performed at my dental clinic are becoming more widespread. As a result, it was possible to confirm the bone shape and the position of nerves and blood vessels in advance, and to plan the implant surgery.

CTシュミレーション画像

また、さらにそれを発展させた方法としてノンフラップ手術という方法も可能になりました。これは、3D解析により骨の構造がわかっているため、歯茎を切らないでインプラント手術を行う方法です。それにより、患者さんは痛みも少なく治癒も早いインプラント手術を受けることができます。今までの歯茎を切る手術では、どうしても手術の後の痛みや治癒の遅れが生じていました。手術が怖くてインプラントを諦めていた方もより安心して治療が受けられるようになったわけです。

In addition, a method called non-flap surgery has become possible as a further development. This is a method of implant surgery without cutting the gum because the bone structure is known by 3D analysis. As a result, patients can undergo implant surgery with less pain and faster healing. Until now, surgery to cut the gums inevitably caused pain and delayed healing after the operation. Those who were scared of surgery and who had given up the implants were able to receive treatment with greater peace of mind.

このようにインプラント治療はより確実な治療へと発展しています。患者さんが安心して選択できる治療法となってきました。もし、歯を失ってしまった時はぜひ一度インプラント治療を検討してみてください。想像以上に快適な治療法と感じていただけるのではないかと思います。一度かかりつけの歯医者さんにご相談してみてください。

In this way, implant treatment has developed into a more reliable treatment. It has become a treatment that patients can choose with peace of mind. If you have lost your teeth, please consider implant treatment. I think that you can feel a more comfortable treatment than you think. Please consult your dentist once.

歯を削らない治療はホント?Is the treatment that doesn’t sharpn teeth really?

みなさん。新聞や広告、歯医者さんのホームページで「歯を削らない治療」というものを見たことがありますでしょうか?

Everyone. Have you ever seen a “non-sharpening treatment” in newspapers, advertisements, or dentist websites?

少し前に新聞などで大きく取り上げられ、問い合わせが非常に増えた時期がありました。今では減りましたが、とても患者さんに興味をもたせるものだったからです。

There was a time when the number of inquiries increased greatly as a result of being featured in newspapers a while ago. Although it has decreased now, it was very interesting for patients.

では、実際はどのような治療なのでしょうか?

So what kind of treatment is it actually?

いくつか代表的な治療について解説します。

I will explain some typical treatments.

①オゾン治療 Ozone treatment

これは、虫歯の部分のみにオゾンをあてて虫歯菌を殺菌してしまうというものです。虫歯の部分に20秒あてるだけで、99.9%の虫歯の細菌を殺菌できます。ただ、どうしても費用がかかりすぎるためあまり浸透しませんでした。

This is to sterilize the caries by applying ozone to the caries part only. You can sterilize 99.9% of caries bacteria by just touching the caries for 20 seconds. However, it did not penetrate so much because it was too expensive.

オゾンの特性 Characteristics of ozone

①有害な残留物はなし No harmful residue

従来の塩素などの薬剤による消毒に比べてオゾンによる消毒のスピードは、約3500倍でさらに有害な残留物は一切残りません。

Compared to conventional sterilization with chlorine and other chemicals, ozone sterilization is about 3500 times faster, leaving no harmful residue.

②短時間で酸素に分解 Decomposes to oxygen in a short time

強力な酸化・殺菌・消毒作用があるにも関わらず、短時間で酸素に分解される特徴があります。

Despite its strong oxidizing, sterilizing and disinfecting properties, it is characterized by being decomposed into oxygen in a short time.

③世界中で積極的に活用 Active use around the world

世界中で水道水の高度浄化システムや室内の空気の浄化、プールや温泉の消毒、殺菌作用による食品の鮮度維持など、人体に無害とされることが必至とされる環境において積極的に活用されています。

It is actively used in environments where it is inevitable that the human body will be harmless, such as advanced purification systems for tap water, purification of indoor air, disinfection of pools and hot springs, and maintenance of food freshness through sterilization. It is.

④微量では人体に影響はなし

オゾン治療で使用されるほどの微量であれば、人体に影響はないとされています。

Small amount has no effect on human body

②3mix-MP治療 3mix-MP treatment

この方法は、3種類の薬をまぜて虫歯菌を殺菌する方法です。これは、当院でも行っている治療法です。ただし、この治療法は手技と薬の管理が重要になります。もし、正確に手技や保管が行われなければまったく効果が得られません。そのため、しっかりとした技術習得と徹底した管理が必要となります。今まで虫歯の治療は、虫歯の細菌を感染した歯ごと削って取ってしまうという方法でした。ただ、その場合は、どうしても細菌は目に見えないものなので取り残してしまい再発してしまうリスクがありました。そこで内科的は発想と同様で、薬で直接殺菌するという方法が出てきたのが3mix-MPの基礎と言われています。

This method is a method to sterilize dental caries by mixing three kinds of drugs. This is a treatment that we also have in our dental clinic. However, in this treatment, management of the procedure and medicine is important. If the technique and storage are not performed accurately, no effect will be obtained. For this reason, it is necessary to have a solid technical acquisition and thorough management. Until now, the treatment of dental caries has been to scrape away the infected bacteria with the infected teeth. However, in that case, there was a risk that the bacteria would be left behind because they were invisible. Therefore, medical science is the same as the idea, and it is said that 3mix-MP is based on the method of direct sterilization with drugs.


まとめ Summary

オゾン治療においては、確かに歯を削らないで虫歯の細菌を殺菌することができます。ただ、殺菌後に穴のあいた部分の修復が必要になります。通常、白いプラスチックにて封鎖することになりますが、虫歯の細菌に感染した歯質は、やわらかく脱灰しており、その修復するために使うプラスチックの素材がうまくくっつかないことが多いです。そのため、感染した歯質をある程度削って修復することになりますので、まったく削らないで治療することは難しいです。

In ozone treatment, it is possible to sterilize the bacteria of the caries without sharpn the teeth. However, it is necessary to repair the holed part after sterilization. Normally, it will be sealed with white plastic, but the tooth material infected with carious bacteria is softly decalcified and the plastic material used to repair it often does not stick well. Therefore, it will be difficult to treat without removing the infected tooth because it will be repaired by shaving the infected tooth to some extent.

次に、3mix-MP法に関しましても、虫歯の細菌を殺菌するために3種類の抗生剤を混ぜたものを虫歯の歯の穴に入れて封鎖します。この際に封鎖が完璧でなければ効果がありません。そのため、前述と同様で虫歯の細菌に感染した部分をある程度削って新鮮な歯質を出してからプラスチックの詰め物をすることになりますので、やはりまったく削らない治療というわけではありません。

Next, regarding the 3mix-MP method, in order to sterilize the bacteria of the caries, a mixture of three types of antibiotics is placed in the cavity of the caries and sealed. In this case, if the blockade is not perfect, it will not be effective. For this reason, as in the case described above, the portion infected with the bacteria of the caries is cut to some extent to produce a fresh tooth, and then the filling with plastic is not necessarily a treatment that does not cut at all.

このようにこれらの治療は通常の虫歯治療に比べると歯を削る量は少ないと言えますが、まったくゼロではありません。虫歯を削る音や振動が苦手という方の問い合わせが非常に多いため、これらの内容をご説明するとがっかりされる方もいらっしゃいます。ただ、それでもかなり快適に治療ができることは間違いありません。ただし、治療方法が完璧でないと効果を発揮できずうまくいかない場合もありますので、その点はご了承していただいた上で行うことがよいかと思います。

In this way, it can be said that these treatments reduce the amount of teeth compared to normal caries treatments, but they are not completely eliminated. There are so many inquiries about people who are not good at cutting teeth and vibrations, so some people are disappointed to explain these details. However, there is no doubt that treatment can still be quite comfortable. However, if the treatment method is not perfect, the effect may not be achieved and it may not be successful.

他にもなにか疑問なことがありましたら、当院にてご相談していただければと思います。

If you have any other questions, please consult with us.

マウスピース矯正(インビザライン)を徹底解説!!A thorough explanation of Orthodontic treatment with mouthpiece(invisalign)!

はじめまして。 世田谷代田デンタルクリニック院長の矢部です!!

Nice to meet you. I am Yabe, the director of Setagayadaita Dental Clinic! !

今回から様々な内容の記事をアップしていきます。 歯科の内容から個人的な日記などざっくばらんに書いていきます。 お暇な時にぜひぜひ見てみてください。また、youtubeにも動画をアップしておりますので、ぜひご覧になってみてくださいね。

We will upload articles with various contents from this time. I will write everything from dentistry to personal diaries. Please take a look when you are free. We also uploaded a video on youtube, so please check it out.

それでは本題です。

Then it is the main subject.

今回はマウスピース矯正について徹底的にご紹介いたします!!This time, we will introduce  thorough Orthodontic treatment with mouthpiece!

まず、マウスピース矯正と言っても様々なメーカーがあります。 当院で扱っているのは、インビザライン、アソアライナー、smileTRUの3種類です。 他にもメーカーは多数ありますが、今回はこの3つの特徴について詳しく解説いたします。

First of all, there are various manufacturers to say Orthodontic treatment with mouthpiece. There are three types of hospitals in my dental clinic: Invisalign, Aso aliner, and smileTRU. There are many other manufacturers, but this time we will explain these three features in detail.

マウスピース実際のもの

インビザラインについて(About Invisalign)

マウスピース矯正といえば、インビザラインと言っても過言ではないくらいの先駆け的なメーカーです。 技術的にもどのメーカーよりも最新技術を導入しています。 ここでの開発が他のメーカーに広がっていく形となっています。 歴史も長いため、様々な症例結果が蓄積されており、信頼性も高いメーカーです。

Speaking of Orthodontic treatment with mouthpiece, it is a pioneering maker that is no exaggeration to say invisalign. The latest technology is introduced more technically than any other manufacturer. The development here has spread to other manufacturers. Due to its long history, various case results have been accumulated and it is a highly reliable manufacturer.

アソアライナーについて(About Aso aliner)

アソアライナーはもともと技工所が開発したマウスピース矯正です。 そのため、患者様の歯の型取りを毎回行い、その都度技工所にてマウスピースを作製します。 この利点は、矯正中に多少の誤差が生じた場合もその都度修正できるので、より正確に矯正することができます。

Aso aliner is a Orthodontic treatment with mouthpiece originally developed by the Institute of Technology. Therefore, each time the patient’s teeth are cast, a mouthpiece is made at the laboratory. This advantage can be corrected more accurately because it can be corrected each time a slight error occurs during correction.

smileTRUについて(About Smile TRU)

smileTRUは、海外の矯正科医が診断を補助してくれるため、より深い診断のもと計画を立てることができます。 矯正において一番重要なのは、診断と治療計画のため、その部分をより確実なものにすることができます。

smileTRU can assist us with diagnosis by an overseas orthodontist, so you can make a plan with a deeper diagnosis. The most important thing in Orthodontic treatment with mouthpiece is to make the part more reliable for diagnosis and treatment planning.

次に、マウスピース矯正の利点についてご説明します!! Next, I will explain the benefits of Orthodontic treatment with mouthpiece! !

1.目立たない Inconspicuous

2.ワイヤーがないため、スポーツなどの運動をしても口の中を怪我しない Because there is no wire, it won’t hurt your mouth even if you do sports exercises

3.自分で取り外しができるため、食事などの際ははずすことができる It can be removed by yourself, so you can remove it when eating.

4.より自然に発音することができる Can be pronounced more naturally

5.症例によっては、安い費用と短い期間で矯正することができる Some cases can be corrected at low cost and in a short period of time

マウスピース矯正の欠点について Disadvantages of Orthodontic treatment with mouthpiece

1.ワイヤー矯正のように細かい歯の動きが苦手 Not good at fine tooth  movements like wire straighteningrthodontic treatment with  mouthpiece

2.ワイヤー矯正よりも期間がかかる場合がある May take longer than wire straightening

3.マウスピース矯正ではできない症例がある Some cases cannot be done with Orthodontic treatment with mouthpiece

など様々な利点・欠点がありますが、やはり利点の方が患者さんには大きいかと思います。

There are various advantages and disadvantages, but I think the advantage is greater for patients.

マウスピース矯正の期間について Disadvantages of Orthodontic treatment with mouthpiece

歯並びの状態により期間は大きく変わってきますが、簡単な症例であれば、3~6ヶ月で終了するケースもあります。 ただし、歯を動かす程度が大きい場合は、1年~2年以上期間がかかる場合もあります。

The period varies greatly depending on the arrangement of teeth, but in simple cases it may be completed in 3-6 months. However, if the degree of tooth movement is large, it may take one to two years or more.

マウスピース矯正の費用について About the cost of Orthodontic treatment with mouthpiece

選択するメーカーと期間により費用が異なります。 当院の場合は、インビザラインは期間に関係なく898,000円、アソアライナーは298,000円~、smileTRUは、350,000円~の費用となっております。 簡単な症例であれば、通常の矯正よりもかなり安い費用で行うことができます。

The cost varies depending on the manufacturer and period. In the case of my dental clinic, Invisalign costs 898,000 yen regardless of the period, Asoaliner costs 298,000 yen or more, and SmileTRU costs 350,000 yen or more. For simple cases, it can be done at a much lower cost than normal correction.

マウスピース矯正で行う処置について About treatment to Orthodontic treatment with mouthpiece

マウスピース矯正において行う必要がある処置が2つあります。 アタッチメントの設置とIPRです。

There are two procedures that need to be performed in Orthodontic treatment with mouthpiece. Attachment installation and IPR.

アタッチメントについて About attachment

アタッチメントは、歯の表面につけるプラスチックの突起物です。 これにマウスピースを引っ掛けることによって歯をしっかり動かします。 またマウスピース自体がすぐ取れてしまわないように維持する役割もあります。

Attachments are plastic protrusions that attach to the tooth surface. Move the teeth firmly by hooking the mouthpiece on this. It also has a role to keep the mouthpiece itself from getting removed immediately.

IPRについて About IPR

IPRは、歯と歯の間を削って隙間を作る処置です。 これにより歯と歯の間にスペースを作り、歯並びを治すことができるようになります。 歯を動かすスペースがそれではどうしてもない場合は、歯を抜く処置が必要になる場合があります。

IPR is a treatment that creates a gap by cutting between teeth. This will create a space between the teeth and allow you to cure the teeth. If there is absolutely no space to move the teeth, you may need to remove the teeth.

IPRをしているところ

保定について About Retention

通常の矯正と同様にマウスピース矯正も保定が必要となります。保定とは、後戻りしないようにしばらく今の歯並びの状態をキープしておく処置です。保定には、保定装置というものを使いますが、マウスピース矯正の場合は、同様にマウスピースで保定することができます。 そのため、目立たない状態で保定することができます。 保定の期間は、約2年間です。 後戻りが心配な方はそれ以上の期間、保定する場合があります。

Orthodontic treatment with mouthpiece is required to be held as well as normal Orthodontic treatment. Retention is a treatment that keeps the current tooth alignment for a while so that it does not go back. For holding, a holding device is used, but in the case of Orthodontic treatment with mouthpiece, it can be held with a mouthpiece as well. Therefore, it can be held in an inconspicuous state. The retention period is approximately two years. If you are worried about going back, you may be holding for longer

このようにマウスピースの特徴について解説してきましたが、 患者さんの歯並びの状態によって様々なオプションが必要になる場合もありますので、 ご興味がある方は一度歯医者さんで検査・診断を行ってみてください。 みなさまの歯並びがきれいになり、思いっきり笑えるようにサポートさせていただければと思います。 その他にもマウスピース矯正について様々な情報を皆様にお伝えできればと思っておりますので、 ぜひまた記事をご覧になっていただければ幸いです。 それでは失礼いたします。

Although we have explained the features of the mouthpiece in this way, various options may be required depending on the patient’s teeth arrangement, so if you are interested, please check and diagnose at the dentist once Please give me. I would like to support you so that everyone’s teeth line up will be clean and you will be able to laugh. In addition, I would like to tell you various information about Orthodontic treatment with mouthpiece, so I would appreciate it if you could read the article again. Thank you.