歯周病は知らない間に進行している。

みなさん。こんにちは。今回はタイトルのように歯周病について詳しく解説させていただければと思います。

まずみなさんは歯周病についてどれでけ知っていますでしょうか?

成人が歯を失う理由の第1位がこの歯周病です。子供の場合は虫歯で歯を失うリスクが高いのですが、成人になると歯周病に変わります。虫歯に関しては歯磨きによってある程度抑えることができるようになります。しかし、歯周病に関しては、気づかないうちにどんどん進行してしまうことが多いです。

では、なぜ歯周病は気づかないうちに進んでしまうのでしょうか?

原因は、歯の構造にあります。

歯の構造
歯の構造

上の図のように歯と歯茎の間に汚れがたまることによって歯周病は起こります。歯と歯茎の間には歯周ポケットと呼ばれる隙間があります。そこに汚れがたまると歯ブラシでうまく磨けなくなりどんどん歯周病原菌が増殖してきます。そうなると歯茎が赤く腫れてきて、骨が溶かされてしまいます。骨が溶かされると歯周ポケットはさらに深くなっていきます。それによってまた歯ブラシで磨きにくくなってしまいます。この悪循環によって歯周病は進行していくのです。

そして、一番怖いのは虫歯のようになかなかはっきり目に見えないため気づかないということです。歯医者さんに行ってレントゲンを撮ったら初めて歯周病とわかることがよくあります。それぐらい歯周病は気づきにくいのです。症状が出てきたときはかなり進行してしまっていることが多く手遅れの場合もあります。一度歯周病が進行するとなかなか治りません。

では、どうすれば歯周病を予防できるのでしょうか?

一番大切なのは、歯医者さんに定期検診に行くということです。

レントゲンを撮って確認したり、歯周ポケットの深さを測ったりすることで早く歯周病になりそうな部分やなりはじめの部分をチェックすることができます。そうすることで、いち早く処置を行なうことができます。

次に歯医者さんで定期的にクリーニングをしてもらうということです。

そうすることで、なかなか歯ブラシでは磨けない歯周ポケットの中の汚れを機械でまとめて取ってもらうことができます。

最後に毎日の歯磨きに使う道具を選ぶということです。

まず大切なのは、歯ブラシです。歯ブラシは、毛先が細いものを選んでください。また、硬さはふつうを選んでください。そうすることによって歯周ポケットの中の汚れが取りやすくなります。次に、歯磨き粉です。歯磨き粉は、歯周病対策のものを選んでください。虫歯予防用の歯磨き粉を選んでしまうと殺菌作用がなくあまり効果が期待できません。そのため、歯周病に特化した歯磨き粉を選ぶようにしましょう。そして、最後にフロスです。実は、歯周病対策にフロスはかかせません。フロスは歯と歯の間の汚れを取るだけでなく歯周ポケットの汚れも取ることができます。歯と歯の間に通した後に、歯に沿って歯茎の中までお掃除します。そうすることで、歯周ポケットの汚れを取ることができます。

このように歯周病対策を意識することによって歯磨きの仕方が変わってきます。また、自分自身ではどうしても取り切れない汚れは歯医者さんにまとめて定期的に取ってもらいましょう。こうすることで歯周病予防をしっかり行なうことができます。ぜひみなさんも実践してみてください。

さて、今8020運動というものがあります。これは、80歳までに20本の歯を保ちましょう!というものです。みなさんもぜひこの目標に向けてがんばってみてください。歯を失ってしまうとうまく食事ができず体全体にまで影響が及びます。口の中から健康は始まると言っても過言ではありません。ぜひ一緒にがんばりましょう!!